心理的コンディショニング
フロー
緊張とリラックスのバランスが取れ、集中力が最大になった状態をゾーンと呼ぶ。ゾーンに入れば、動いているものがゆっくりと見えたり、時間が経つのを忘れて何時間も没頭するなんてことも可能になる。でも、そのゾーンに入り込むのは難しく、そうそう簡単にそんな状態になれるわけがない。そこで、ゾーンに入る前のフローという状態を作り出す。
このフローという状態は、動機(モチベーション)に左右されるらしい。
そして、動機は外的動機と内的動機に分けられる。
外的動機とは、成功したら褒めてもらえる。報奨金がでるなど外的な要因による動機だ。この外的な要因が強いとフローにはなりにくいらしい。行動や動機に意味が付くと、その意味がなくなった時のことを考えるからだそうだ。
この課題を達成できたら、褒めてもらえる。つまり達成できなければ褒めてもらえない。とネガティブな意味も同時に湧き上がり、行動が委縮するようだ。
ここで注意する点がある。ネガティブな結果、意味を払拭するために、ポジティブシンキングを行うことはどうやら逆効果らしい。
ここで成功すれば、褒めてもらえる。失敗なんかしない!と自分に気合を入れるのは、自分の内面に嘘をついているから気合が必要で、本当は気にしているのに無理に気にしない状態にしようとしている。つまり外的な動機を気にしているのだ。
では、フローを作り出す内面的な動機とは、それをすること自体が楽しいと思う気持ちのようだ。凡人は、ご機嫌な状態(フロー)だから、言葉や態度、思考が前向きになるのだが、一流のアスリートの考え方は、逆で、言葉や態度を楽しく維持することにより、フローの状態に持って行くということらしい。