右にある緑ホールドは、薄いカチ。左下の紫色のホールドは、アンダーだ。
そしてフットホールドは青と赤の二つ。
緑の薄いカチをスタティックに取りに行きたいため、足を上げて取りに行くが、カチが薄く届いてもうまく保持できない。
そこで、右足を青ホールドまで下げると重心が下に下がり、薄いカチが届けば容易に保持できるようになる。
二つの動きを重ねてみると、こんな感じ
何が違うかというと、足を上げた赤色では、上がりすぎて、右手が余ってしまう。そのため、一生懸命に引こうとしても、力が分散してしまう。
一方で、青色は、足を下げた分、右腕が伸びており、まっすぐに左手との間で抑え込むことができる。
緑ホールド(右手)をベクトル図で表すとこんな感じ。
黒い線は、左手アンダーへ向かう線だ。青にしても赤にしても、左手方向に力を掛けねばならないが、赤線は肘が下がるため、左手へのベクトルは短くなる。
一方で青は、若干ずれてはいるが、赤に比べると肘の位置が左手方向に向かっており、無駄なく、ベクトルが伸びている。
身長や腕の長さ、それぞれのホールドの種類によって最適ムーブは変わってくるが、引き出しの一つして覚えておきたい。