クライミングと言うと見上げるような高い岩に安全のためのロープ一本でよじ登って行く..そんなイメージを持つ人が多いのではないだろうか?確かに多くの本格的クライマーは、そこを目指して日々トレーニングをつんでいるわけだが、実は色々な分野があり、老若男女問わず、多くの人に楽しんでもらえるスポーツなのだ。また、最近では山奥まで行かなくても、街中で気軽に練習できるジムも多くある。
クライミングを大きく2つに分類するとロープを使ったクライミングと使わないボルダリングに分けられる。ロープクライミングでは20m位の高さまで登るため、安全のためにロープを使う。一方、ロープを使わないボルダリングは数mの高さを登る。数mとはいえ、安全のために着地点(落下点)にはマットが必要だ。どちらのクライミングも安全確保以外の道具を使わず、自分の体一つで登ることに変わりはないが、大きく性質は異なる。
ロープクライミングは、長距離を登らなければならないため、持久力(筋力)、力を使わない登り方(テクニック)、もっとも近い道筋を探す力(頭脳)に加え、登っている途中で休む方法などが必要となる。登る距離が短いボルダリングの方は比較的、筋力重視になるが、上級者用の課題になれば、やはりテクニックや頭脳も重要となる。