そのためには.壁と自分の体との間は、くっついた方がいい。当たり前のことではあるが、なかなかできず、腰が引けている,ホールドを無理に保持している場合が多い。
では、なぜ壁にくっついた方がいいのか、それは真上から真下にホールドを持つことができ、手の負担が減るからだ。
壁へのくっつき方は、3パターンある。
1.腕を曲げる
→ 腕が曲がっているため,腕にかかる負担は大きい.垂壁では,有効な場面も多いが,より腕に負担がかかる前傾壁では,有効ではない.
2.腕を伸ばし,足を曲げる
→ 腕を伸ばした分だけ,足を曲げ,重心を下げると ホールドにぶら下がる形となり、腕にかかる負担が減る。
3.腕も足も伸ばす
→ 腕を伸ばし,足も伸びた状態なので,上記1,2と同じホールドを使った場合は,その分壁から離れる.上半身も 下半身も離れると態勢を維持できないため,下半身を壁に近づけ,その分,上半身をそらす.
主に前傾壁で有効.
ここに紹介した3つのパターンは,いずれも基本形であり,ホールドの形状によって,使い分けることが重要となる.
使い分けのポイントは,どちらに体重をかけたら,指をひっかけるだけで,安定できるかを考えること.