2014年8月27日水曜日

ハイステップのコツ

前回、ムーブは大きく分けて2種類(正対 と ダイアゴナル)であり、雑誌等で紹介されているムーブはすべて この2種類の応用ブームであると紹介した。

今回は、正対ムーブの応用編、ハイステップについて、そのコツをまとめる。

ハイステップとは、取りに行く手(図では左手)と同じ側の足を高くあげ、遠いホールドを取りに行くムーブである。当然、左足が高ければ高いほど、遠いホールドに手が届くのだが、その分、柔軟性が要求される。

ただ、足が上がっても、その後、キチンとあげた足に体重を以降できない場合は、腕で体を引き上げることになり、腕の負担は大きくなる。そこで、腕の負担を軽減するためには、
・ 取りに行くホールドの真下のフットホールドを選ぶ
 ⇒ これにより、腕の力、足の力を一緒に発動させやすく、負担が分担できる。
・ ホールドをとったら、飛び乗るように勢いよく、左足に体重を乗せる。
 ⇒ 体重移動の時間がもっとも不安定であり、不安定な状態は、筋力で維持し、安定させるため、その時間を短くする。

ただし、中級、上級課題になると、フットホールドが限定され、自由に選べない場合も多い。その場合は、筋力で安定させるか、別のムーブで解決する。
筋力で安定させる場合には、腕を曲げた状態で保持できる上腕二頭筋の筋力を鍛える必要がある。懸垂等で上体を引き上げたまま維持するトレーニングが効果的である(ロック力)。

また、安定を助けるためには、高く上げた足と反対の足は、下げ、やじろうべ 状態になるのがいい。この状態では、重心が下に下がり、よりホールドを持ちやすくなる。
初級者は、最初に足で登ると教わるせいか、両足をあげてしまう人が多い。足で登るのは、不安定な状態を足の力でサポートするためであり、ムーブ前の安定状態で足を上げることは逆効果になる。


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