2014年11月21日金曜日

壁に張り付くということ(腕)

単純に考えると,壁に張り付くためには,腕を曲げて張り付くしかないように思えるが,腕を曲げたまま,不安定な壁に張り付くのは,容易なことではない. 鉄棒にぶら下がり,腕を曲げ体を上げ続けることを思えば,その辛さは想像できると思う. クライミングを始めたばかりの人は,今のような説明をしても,ほぼ例外なく腕が曲がってしまうのだが,それには理由がある. 1つには,力が入り過ぎていることがあげられる. 不安定な壁にしがみつくには,ホールドをしっかりつかまなければいけない!,怖いから しがみついてしまうとの思いから,不必要に二の腕(上腕二頭筋)に力が入り,筋肉が収縮してしまうために腕が曲がってしまう. 腕を曲げることにより,確かに力は発揮されやすくなるのだが,クライミングをするには,効率良く筋力をつかっているとは言い難いのは図を見れば明らかである. 力を込めるのではなく,どの方向に荷重をかければ,安定してホールドできるかを意識する.多くのホールドは,下に荷重をかけた方が安定するため,壁に貼り付き,自分の体重を真下にもってきた方が余計な力も消費しなくても済むし,力を使わないことで,より壁に近づきやすくなる.

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