2017年3月7日火曜日

壁との距離と足

今日は壁と体の距離が及ぼす足への力の伝わり方の話。最近は意識していなかったが、クライミングを始めた友達のムーブを見てて、中級者も気をつけるべき点に気づいた。


まずは、左の図。上半身、下半身ともに壁に近づくと、フットホールドへの力のかかり方は、まっすぐ下にかかる。フットホールドが割としっかりしている時は、これでしっかり乗れそうだ。ただし、目線が壁に近いため、次のホールドを確認しにくいし、少し窮屈だ。
下半身、上半身共に壁から離れると、斜めにベクトルが向くため、壁に押し付ける力が強く働く。懐も広くなり、動きやすいが、腰が引けると下に重心がかかりすぎ、足には乗れないわ、腕の負荷は大きくなるわで辛い。
そこで、上半身は離して、下半身だけを近づける。両方のいいとこ取りができる。


次に右の図。
左に比べると足首が下がっている。左のように足首があがっていると点に乗り込む時には効果が高いが、スメアは効かない。右のように、足首をさげ、さらに壁から離れると、押し付ける力が働きスメアの効果が高い。

ただし、足首を下げた分だけ高さは低くなる。

ケースバイケースで使い分けることが大事。できればここまでオブザベーションで見極めてからトライしたい。
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