2014年6月30日月曜日

ダイアゴナル




 ダイアゴナルは、壁に対し正面に向かず、横を向いて次のホールドを取りに行くムーブだ。よく雑誌にも最初に覚えるべきムーブとして紹介されている。このムーブはクライミングに独特の動きでこれが出来るようになるといっぱしのクライマーになったような気になる。

 ダイアゴナルを覚えるコツは、やはり何度も登って体に動きを覚えこませることが大事になるが、日常の動きにないので、まず、なぜダイアゴナルが有効なのかを頭で理解する必要がある。有効性が理解できれば、練習にも熱が入ると言うものだ。

 頭で理解するために、まず、やって見て欲しいのは、なんでもいいので、壁に向かい、肩幅よりやや広めに足を広げて立つ。次に片方の手で高いところのものを取るイメージで手を上げる。自分のリーチ一杯になっても届かない場合、つま先で立つだろう。さらに届かない場合は、上げた手の側の腰をひねり、さらには横向きになるだろう。その動きこそがダイアゴナルの基本なのだ。

 頭でわかったところで、実践出来るものではないが、このダイアゴナルは、楽に遠くのホールドをつかめるだけでなく、傾斜のきつい壁から離されないようにするための動きなので是非とも習得して欲しい。

 ジムでは、一人前のクライマーになったつもりで、一度登れた課題をダイアゴナルだけで登ってみよう。最初はギクシャクした動きになるが、こそれがスムーズになるまで何度も練習すること。
 ダイアゴナルの練習をする時は、出来るだけ腕を曲げないように意識することも大事だ。腕を曲げていると遠いホールドに手が届かないばかりか、懸垂で腕を曲げた状態(体が上がった状態)が続くことになり、かなり辛い。


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